23.千代田区

8月下旬。千代田区へやってきました。23区ラスト!品川から徒歩で2時間半くらいかかりました。

夏休みのほとんどをこの散歩に費やしたので「ああ、終わっちゃうのか」と、もうこの段階でジーンと来ている。痛むのはハートか、酷使した脚か。

冒頭の写真は秋葉原の歩道橋から。昔この辺を歩いたときに、エアバウンサー(子どもが中に入って遊ぶ、風船のアレ)くらい跳ねる歩道橋があったのでソレかと思ったら違った。ラグビー部くらい体感がしっかりしていて、大型トラックが下を通っても一切揺れない。

秋葉!Akiba Japanは朝でも意外と人がいる。

しかしこの時間はオタクショップはもちろんゲーセンですら開いておらず、眩しいのは居酒屋やカラオケの光くらいだった。駅前にも飲み疲れている人が多い。

久々に訪れた秋葉原は前よりも大人しめに感じる。ビッグカメラの壁にもアニメやゲームではなくでっかい文字で「酒」「薬」と書いてあった、みんな10年くらいで健康を損ない始めてるのかもな。

神田方面へ。小学生の時、万世橋を通るたびに「橋の名前になるくらい、肉の万世の影響力は凄い」と思っていたがどう考えても逆だ。カツサンドたべたい

千代田区のガードレールはSF味がある。アキバの影を感じる。

ガラス張りのビルに空が反射する。町が青い。

ガソリンスタンドのデカい柵。

たまに暖色の街灯があると嬉しくなる。

あっ 豆苗だ

切られ豆苗越しに見る世界。引き取って全部育てたい。

千代田区のベンチ、屋台みたいだ。野良紙しばいをやる人も現れるかもしれない。神保町を抜け、千代田区役所の方へ。

千代田区役所を見た瞬間、本当にこの散歩は終わるのか!と変な驚きが湧いてきた。それだけ東京23区は広大であったし、下手したら一生散歩が続くのではないかとすら迄思っていた。

思わず、ブイ。

近くには皇居のお堀がある。お堀と言っても川くらい広く、これは確かに侵入できなさそうだ。前にここを渡って壁を越えようとした不審者のニュースを見たが、改めてガッツ凄いな。

皇居ランナーのみなさんに交じってゆるく歩く。

ガチガチの警備。時々お堀の中で魚が跳ねる。水が思ったよりツンとした匂いだったので、しなくてもいいランナーへの心配をした。

曇り空の大手町。散歩がクライマックスなんだよ~、ちょっとだけでも晴れてみてもいいんじゃないか!?

東京駅。曇ってるなあ...

と思ったらちょっとだけ雲に合間が!!なんか縁起が良いので、この勢いで日記を終わらせよう。

東京は最初から最後まで、いい場所だった。千代田区また来ます。

22.豊島区

8月下旬。豊島区へやってきました。渋谷から歩いて2時間くらい。

この曲がり角を進むと...

豊島区の住宅街に、東京を歩いてきた中でも1番エグい角度が付いた坂を発見。

分かりますかこれ、坂に手すりがついてるレベルには急。自転車でここを下ったら2キロくらいは漕がないでも進めるはず。

ぜえぜえしながら坂を上り切ると、町。ここにいる人全員に、ここは坂の上にある町だ!!と教えてあげたい。 

住宅街を歩いていると、嬉しいミニ商店街を発見。営業しているお店はなかったが年季の入った旅行代理店や、小さい飲み屋などがある。天井が低く、お店の距離も近いため人の家に入ってるみたいで何故かドキドキしながら通った。

年季の逆、NEW。 NEW公園。

青いテニスコート。町の中で見る物の中でも、都会っぽさではかなり上位に食い込んで来る。

雑司ヶ谷の方へ出た。高いビル・中くらいのビル・コンビニ・線路。美しすぎる高さのグラデーション。

都電の駅は24時間開いている。

まだ電車は動いていない。線路を歩いて都会から離れてみたい。

オシャレタワマンだと思いますか?

豊島区役所です。本当にすごいビルに入っている。

下から見るとより凄い。しゃがまないと全景を撮ることができない程に巨大。

池袋駅側の盛り上がってるエリア。酔っている女性が友達に引きずられながら吉野家へ吸い込まれていった。吉野家のオレンジは人を惑わす。

騒がしいエリアを抜けると、メタル井戸。

日が昇るにつれ、街灯が消える。 夜よりも暗い。のに、空は明るい。

パワー名前、鬼子母神。パッと見ただけで歩きたくなる。歩かないとダメなんじゃないか? 不思議な魅力を持っている通り。奥へ奥へと、足が勝手に進んでしまう。

この散歩の後に偶然読んだ「まんが道」にもここが出てきてアガった。

モジュラーシンセ(YMOが使ってる奴)みたいになっている、紙袋。

白黒ねこ。赤いポストと竹ぼうき。まんが(ひらがなで書きたい)の世界か!?

何気ない景色が素晴らしい町だった。豊島区、また来ます。

 

 

 

〈おまけコーナー〉

雑司ヶ谷の駅、区役所すぎる入り口があっておすすめです。

21.荒川区

8月下旬。荒川区にやってきました。祖母の家からは自転車で約1時間ほど。

荒川ブルー。そして、透明。ペットボトルを専用のカゴに入れて捨てるタイプの町、みんなルール守っていて偉い!という感想が溢れ出る。一気に収集して、デカい機械でメキメキ潰したい。

橋・煙突・なんか丸いヤツ。朝焼けをバックに見て、感傷に浸りたい物3選。

区役所の方に向かって歩いていると、網で仕切られたスペースにガードレールが詰められていた。

ミッチミチである。箱入り娘パズルをやりたくなった。

このガードレール地帯、ソーラーパネルで自家発電しているようで、不規則にライトがピカピカ光っている。肉眼で見ると周りの暗さも相まって花火みたいだった。

荒川区役所近くの公園。こういう所、コロナ渦を経てから水が出ていないことも多くて少し寂しい。昼に来れば川が流れているのだろうか。

少しビビった。

荒川区役所へ到着。噴水や日本庭園など、区民のみんなを楽しませようという心遣い。周りの空間も含めて、23区の中でもかなり好きな区役所。

歩いて近くの駅へ。初めて見るサイズのエレベーター。

地下に駐車するみたい。このエレベーターに自転車を入れた後どうするんだろう?使ってみたい。 レールに挟まる花びらが粋ですわ。(お嬢)

散歩を始めた7月中旬に比べると、5時過ぎでもまだ空が暗め。月単位、日単位、色んな時間の経過を感じる。

そんなこんなで西日暮里まで来ました。

駅の近くにはやぐらが!まだまだ夏は終わりませんで... 荒川区また来ます。



 

20.足立区

8月下旬。足立区にやって来ました。祖母の家から自転車で30分ほど。

区の境目に最高の川があって、散歩欲を掻き立てます。

レンタル自転車を置いて、散歩開始。足立区では公園で筋トレ指導的な取り組みを行ってるみたい。対象は高齢者みたいだが、自分も散歩くらいしか運動をしていないため、習いたい。

看板があった公園。要塞みたいな作りだ。

足立区役所は大きい。だけど、都心にあるビルがちょっとだけ小さくなったみたいなサイズ。このニュアンス分かってください。

足立区役所の入り口付近には公園がある。近くが住宅街で広い自然が少ないためか、足立区の生き物全てがここに集まっているのでは?ってくらい鳥やセミの声が聞こえる。

でも区役所側は鉄っぽい。

足立の空。この日は大気が不安定で、晴れのエリアと雨のエリアを歩きながら行き来した。

空き地。そして、見えますか、遠くの西松屋が...
勝手な想像で、「西松屋はありそう」と思っていたのでこれはかなり嬉しかった。

看板から全力の「味」が出ている、あだち再生館(リサイクルセンター)。一面のグリーンカーテンからもやる気を感じる。

ひたすらにカッコいい。地面に埋め込まれた案内表示。

ファミレス。

違う!抜け殻だ。
駐車場は現役だが、本体はもぬけの殻。ちゃんと近づくまで分からなかった。賑わいのイメージがあるファミレスが形だけを残している、何かゾクゾクするぞ... 

リミナルスペース的な、アレでしょうか。

反して活気なさげなヤマザキの自販機。ちゃんと稼働中。話題になった梨ジュースはちゃんと売切れだった。みんな、梨ジュースに目を奪われて缶ポカリのうれしさを忘れてはいないか。

なにか意味ありげなスペースの高架下。

池があった。魚も泳いでいる。すぐ電車の音で風情がかき消されてしまうので、朝の時間帯に来ると、ロケーションも含めてなんか良い。

空に飲み込まれる!!朝日に溶かされる!!こんな町はまた来ないといけないだろう。足立区、また来ます。

 

 

 

〈おまけコーナー〉

 

歩道橋の写真。

この鏡の屈折の仕方、ガチガチにカッコいい。

19.杉並区

8月下旬。杉並区へやってきました。
渋谷から徒歩1時間半ほど。

Googleマップで指定される道とは思えないほど、住宅街。ここに階段を作りましょう!と言った人の功績。

セトウツミ(別冊少年チャンピオン)を思い出す。近くには広い公園もあり、ランニングをしている人もいる。夕方にフラっとここにきて、ギターを弾くヒッピーお兄さん(職業不明)(鳥に懐かれやすい)になりたいです。

朝に通ることだけを想定したのか、ってくらい道の色が最高。この交差点からしばらく動かないで写真を撮っていた。

道沿いの幼稚園の前で発見!なみすけ!(杉並区のマスコットキャラクター)書いてるのは「とまれ」でちょっと強い言葉だけど。でも子どもたちを守るためだもんな。なみすけ...

夏に1日中散歩をしている俺の為みたいな、コインランドリー。キレイなシャワーがあって、300円くらいで浴びることができる。看板の可愛さとか、シャワーを24時間あけている優しさとか、全部含めて寄って行きたかった...が、現金を持っていなかったため断念。絶対今度行く。

ねこもあるく。

大通りの方にでると、若干日が上がってきた。空いてる道を快走する車につられて、自分もちょっとだけ速足で散歩してみる。

阿佐ヶ谷のすずらん通り商店街。ここを通っていくと杉並区役所がある。せっかくなので寄って行こう。

乗りたい。

そんなこんなで今回の散歩の目的地、杉並区役所へ来ました。阿佐ヶ谷駅からもほど近く、コンパクト目にまとまってる印象。

アクセスが良いってのは正義です。ほんとに。

区役所の横にはミスドが備え付けてある。(備え付けではない)

朝に行けば大量のトングを拝むことができる!ドーナツフリーク・朝の杉並フリークは是非。また来ます!

18.新宿区

8月中旬。新宿区へやってきました。
渋谷の方から歩いていると、大きな道路を挟んだ向こう側に「THE・デカタウン」と言わんばかりのビルが現れる。調べるとちゃんとそこが新宿と渋谷の境界線だった。すごいな新宿。ビルの壁で守られているデカい家、それが新宿。

新宿各所に点在している地下鉄への入り口も、さすがにこの時間は締まっていた。銀のボディが秘密基地への入り口っぽさを醸し出している。

飛行機飛ばせるくらい広い。都庁が近くにあるみたいなので行ってみることにした。

都庁。都庁って何の手続きができるんだろう。区役所で解決できなかった場合は都庁へ、みたいなシステムなのか?そんな裁判の上告みたいな?

都庁の周りには一切人がいないし、ほとんど車も走っていない。建ち並ぶビルもほとんどが明かりを消している...「ドラえもん のび太と鉄人兵団」みたいに鏡の世界に来てしまったかのようだ。

良かった、反転していない。

周りが都会過ぎて寂しくなってきたので、ふれあい通りに行ってみよう。

いい感じの木を発見。ふれあい。ラッキー。

ふれあい通りは新宿のお堅い所とゆるめな所を結ぶ道だ。遠くに見えるビッグエコーのデカ看板を見つけ、離れていた気持ちが現実に戻ってくる。地に足の着いた赤色だ...

凄いところにある郵便局。新宿から荷物を発送する人って誰なんだ。持ち込みより集荷の方が多そう。

今まで新宿に得も言われぬ苦手感があった。シンボルが多くて位置関係をいまいち覚えられない感じとか、とにかく人が多い感じとか。

ただこんなにも空いてると全然良い。東京の都会のエリア、全部このくらいの感じに空いていて欲しい。人がいないと道が広くて気持ちが良い。

でも歌舞伎町の方のエリアは全然人がいる。昼に撮った写真みたいだ。

新宿区役所は歌舞伎町の真横にある。無料案内所とかを抜けないとたどり着けない。写真を撮っていたら客引きの外国人にカメラを掴まれた。このままではジャーナリストみたいになってしまうので焦りつつ撤退。

朝の新宿は全然エネルギッシュだ。また来ます。

17.台東区

8月中旬。台東区へやってきました。祖母の家から自転車で約1時間ほど。

「流石」というべきか、浅草駅の周りには自分と同じくカメラをもってうろついている人が何人かいた。古のTOKYOパワーだろうか。おいらも負けられない。

浅草は「映え」がすごい。台東区が持つ歴史積み重ねパワー、それの集合体だ。

この町で朝ならではの魅力と思うのは、シャッター。
どのお店にも絵が描いてあって、華やかで楽しい。写真はこのきんつばのうまいこと!(ドラえもん)と言いたくなる和菓子屋さん。

雷門!朝に行けば独り占めできます。

激ヤバです。すべてのインフルエンサーが嗅ぎつけるのも時間の問題。幻想的過ぎて別の世界に来てしまったのかと思う。

良くしたいところに煙を当てるやつ。まだ線香がたってなくてプレーンな状態だった。

この後、仲見世通りに戻ると電気が消えていた。良い景色を見たい方は5時過ぎくらいに行くことをおすすめします。

やはりシャッターが最高。お店が開いてる時よりも良いまである。(そんなにか?)

とっても良い........................

おもしろストリートに突入。

おもしろい。真っ白の看板に「売約済み」と書いてあるものもあって、これ芸人側から買うんだ!と思った。

台東区役所。浅草と上野の中間くらいに位置し、濃いカラーを持つ町の間にプレーンな庁舎がある。光の三原色の白色みたいだ。

ちかくで囲碁が捕まっていた。差し入れは碁石でいいだろうか。

上野駅から帰宅。どこにいても長い歴史を感じられる町だった、台東区また来ます。